あの国はハイコンテクスト?ローコンテクスト?

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世界にはそれぞれコミュニケーションのスタイルに特徴があります。

その特徴を説明する言葉として

「ハイ・コンテクスト」
「ロー・コンテクスト」

がありますが、それぞれを端的に説明すると以下のような特徴があります。

ロー・コンテクスト
直接的コミュニケーション
(「空気」に左右されない文化)
・言葉によるやり取りを重視
・直接的・ストレートな表現を使う
・意味を強調する言葉を多用
・聞き手は話し手の言ったことを額面通り受け取る
・意見の相違は議論して調整する
・会話の繰り返し、重複を厭わない
ハイ・コンテクスト
間接的コミュニケーション
(「空気」を読む文化)
・ボディランゲージ、顔の表情などから真意を伝える
・あいまい表現、ほのめかし、沈黙も多用
・断定を避ける表現を多用
・聞き手が話し手の意図を汲み取る
・自己主張、議論、言い争いを避ける
・「わかりきったこと」を口にしない

あの国はハイ・コンテクスト?ロー・コンテクスト?

さて世界各国の位置付けについては以下の図をご覧ください。

概略

ザクっと説明すると以下のようになります:
 
日本は世界との比較においても最もハイ・コンテクストな国です。つまり上にあげた「ハイ・コンテクスト」なコミュニケーションの特徴が最も現れやすい国となります。
 
・一般的にアジア諸国や中東、南米諸国は「ハイコンテクスト」な度合いが強いとされています。
 
・逆にアメリカは世界で最も「ロー・コンテクスト」な国で、上に挙げた「ロー・コンテクスト」な特徴が最も現れやすい国です。
 
・アメリカに続いてオーストラリアやカナダ、北欧なども「ロー・コンテクスト」な国と言えるでしょう。

注意!あの国は「ハイ・コンテクスト」か「ロー・コンテクスト」か

上の図を見て「ん?」と思われた方がいらっしゃるかと思いますが、ではポーランドやイタリアなど、中間あたりに位置する国々はどう解釈したらいいのでしょうか?

「ハイ・コンテクスト」と「ロー・コンテクスト」の中間?

「なんじゃそれ?」となりませんか?

また皆さんもご経験があるかもしれませんが、韓国の方や中国の方と話をしていて、とても直接的な言葉でグイグイ押してくるように感じること、ありませんでしょうか?

そうなりますと、韓国や中国はアジア圏で「ハイコンテクスト」と言われるけれど

韓国や中国も「ロー・コンテクスト」と言えるのではないか?

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

比較の対象によって「ハイコンテクスト」か「ローコンテクスト」かが異なる

ある国について「ハイコンテクスト」か「ローコンテクスト」かを見る上で大切なのは、あくまで比較対象によって答えが異なるということです。

たとえば「インド🇮🇳」について見てみましょう。「インド🇮🇳」は一般的には右側の位置にあるので「ハイコンテクスト」な国と言えるかもしれません。

しかし「日本🇯🇵」と比較すると「インド🇮🇳」は日本より左側の位置づけです。

つまり「日本人🇯🇵」から見ると「インド🇮🇳」は「ロー・コンテクスト」な国と言えるわけです。

逆に「ブラジル🇧🇷」から「インド🇮🇳」を見たらいかがでしょうか?

ブラジルはインドの左側にありますので

ブラジル🇧🇷」から見ると「インド🇮🇳」は「ハイ・コンテクスト」な国となります。

つまり同じ「インド🇮🇳」という国についても、「日本🇯🇵」から見るのと「ブラジル🇧🇷」から見るのでは、「インド🇮🇳」が「ハイ・コンテクスト」か「ロー・コンテクスト」な国かは解釈が異なるということなのです。

このような観点から「あの国はハイ・コンテクスト?ロー・コンテクスト?」について解釈をしてみてください。

日本が世界一「ハイコンテクスト」な文化であることの意味

他の国の人たちのコミュニケーションが「キツく」感じる

日本が世界一ハイコンテクストな文化であるということは、日本が世界で最も直接的な表現を避け、思っていることをそのまま口に出して言うことが世界で一番少ない文化ということになります。

ということは、日本人から見ると他の国の人々は直接的な表現をより多く用い、思っていることをそのまま口に出して言っていると認識する確率が高いということになります。

ですから外国人がやたらと自己主張が強いように感じたり、察して欲しい場面で察してもらえないというのは当然です。

世界でいちばん誤解されやすい

日本人同士なら直接的な言葉に頼らず、「ほのめかし」や「わかりきったことを言わない」態度でもコミュニケーションが成立します。

それはお互いが価値観や知識、暗黙の了解、望ましいビジネス慣習のあり方を共有しているからです。

しかしながら外国人にとっては「ほのめかし」は誤魔化しであり、言語化されていない部分についてはその意味が伝わらないことがほとんどです。

冒頭でも整理したとおり、言ったことがそのままその人の真意であると認識する人も世界にはたくさんいるわけです。

ですからいくら態度で「No」だと示していても、言葉で「Yes」と言っている限り相手には「Yes」しか伝わらないことになります。

口では「Yes」と言っているのにあなたの真意は「No」だと言われても、相手は戸惑うか、言動が一致しないあなたに対して「不誠実」だとか「不信感」を持つことになります。

「わかりきったことを言わない」態度についても、その「わかりきったこと」が理解できない外国人にとっては誤解を生む温床でしかありません

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