異文化適応「実践」プログラム

異文化適応「実践」プログラムとは?

異文化適応「実践」プログラムは、仕事の仕方やコミュニケーションのあり方について国レベルで解説する「異文化理解」研修に加え、個別にカウンセリングやコーチングをご提供するものです。

これにより相手の価値観や常識、期待を理解した上で、各個人が

🔘 自分の置かれた立場
🔘 組織内で与えられている権限
🔘 相手との力関係
🔘 自身の性格等

を加味しながらより実践的でご自身に合った異文化適応法を習得することができるようになります

海外の人たちが日本人と仕事をする上でどこに課題を感じるか、
また逆に日本人が海外の人たちと仕事をする上でどこが課題なのか、

海外の現場で長らくその両方を見てきた私だからこそできる研修・コーチングをご提供いたします。

なぜ「異文化適応」の「実践」が大切なのか?

海外事業のマネジメントに携わる中で私にとって最も難しかったのは

「現地のスタッフや外国人のパートナーをどのようにリードして仕事をマネジメントしていくか」

ということですが、

海外のスタッフが私に期待するリーダー像やマネージャー像をどれだけ理解していても、私の方がうまくそれに適応できないという課題に直面することも多かったです。

例えば

積極的に自己主張や自己アピールしなければ相手に認めてもらえない組織や社会があります。

そこは理解しているのですが

例えば相手が目上の人であったり年上の方となるとどうしても遠慮してしまい、自分の意見や考えをストレートに表現することに躊躇してしまうのです。

また謙遜することや「自分が話すよりも人の話を聞くこと」が大事という考えがどうしても抜けず、会議でも終始人の話を聞いているうちに終わってしまうということもありました。

そのうち、私は「意見のない人間」だとか「会議に呼んでも意味がない人間」だとあらぬ評価をされてしまい大変ショックを受けました

ある国では

素早い意思決定がリーダーやマネージャーに求められる文化が世界にはたくさんありますが、私自身は「正しい」意思決定をしなければならないという意識が抜けません

意思決定をする前にいろんな情報をチェック、確認したり、組織運営を行なっていく上では関係者との意見調整や合意形成も必要です。

それに全てのことを現地で決めて実行できる権限は私にはありませんでしたので、結局日本の本社からの承認をもらうのに時間がかかってしまうという事情もありました。

その結果即断即決が求められながらそれができない私を見て、現地の関係者に頼りないヤツだというレッテルを貼られてしまったこともあります。

またある国では

現地の経済インフラが脆弱なため、日本と違ってスケジュールの多少の遅延はやむをえないという現地事情のあるところで仕事をした時もありました。

私自身は現地事情をもちろんよく理解していましたが、私の仕事に対する評価は日本の本社が握っており

「スケジュールの遅延=私のマネジメント力不足」

という烙印を押されてしまう恐れ、不安がありました。

だから現地のスタッフにひたすら「時間厳守」を要求するようになり

その結果現地事情を理解せず、現実的対応ができない「愚かな」マネージャーとして現地スタッフから不評を買ってしまったこともありました。

このように

海外で仕事をしたり、海外の方と仕事をする上では

相手の仕事の仕方、
コミュニケーションのあり方、
相手にとっての「常識」、

相手とこちらの仕事の進め方の違いをどれだけ頭で理解していたとしても

それを「郷に入っては郷に従え」で実践しようとした時に

🔘 自分の置かれた立場
🔘 組織内で与えられている権限
🔘 相手との力関係
🔘 自身の性格等

といった現実的課題に直面するという
わかっちゃいるけど・・・
うまく適応できない!
ことがあるということなのです。

異文化適応「実践」プログラム

こちらでご提供している
異文化適応「実践」プログラムでは

上で述べたような異文化適応のプロセスで経験する現実的課題、

つまり

組織のルールや組織内での立場から日本の常識や日本の仕事の仕方を海外でも適用せざるを得ないとか

個人の性格によってどうしても現場で求められるリーダー像・マネージャー像に近づけないといったジレンマを解消すべく

異文化コミュニケーション 異文化理解 異文化適応 研修

各個人にとって無理のない形で「自分らしく」

なおかつ

その場の状況や場面に適切・有効な言動ができるよう

あなたの仕事の仕方、コミュニケーションのあり方を調整・カスタマイズする方法が身につけられます。

これが「自分らしく」郷に入っては郷に従うという個人にとって最も負担がなく、かつ実践的な異文化適応の方法です

異文化適応「実践」プログラムの流れ

上のような「現実的」問題に対応するため異文化適応「実践」プログラムでは以下のような流れで数時間の「異文化理解」の研修と数ヶ月の個別カウンセリング/コーチングを行います。

皆さん個々が直面しておられる異文化適応上の課題にどう向き合い、どう具体的に対処していけば良いか、あなたに合った実践的スキルを身につけられます。


研修

Step1. 「異文化理解」研修のご提供

まず「相手を知る」ことです。あなたがご関心をお持ちの国において
・どのような仕事の仕方やコミュニケーションのあり方が一般的か
・どのような価値観や仕事観が普及しているか
・日本の一般的なそれらと比較して何がどう違うか

「7つの文化指標」を使い「基礎知識」をご提供する研修を実施します。

※ 「7つの文化指標」:仕事の仕方やコミュニケーションのあり方を分析するためのフレームワークです。
例)
・直接的 vs. 間接的コミュニケーション
・時間感覚
・意思決定の仕方
・上下関係についての考え方 etc.


個別カウンセリング/コーチング

Step 2. 文化指標を使って場面や状況を分析する

相手があなたに期待していることや
相手の「常識」と、

あなたが相手に期待すること、
あなたご自身の「常識」の
ギャップと許容範囲を把握します。

このギャップと許容範囲の把握はあなたご自身の組織内での立場、これまでのご経験、スキル、性格など、あなたの主観や価値観によって行うところがポイントです。


Step 3. あなたの中の心理的ストレスを理解する

相手があなたに期待していることや、相手の「常識」に従おうとした場合、あなたの中でどんなストレスがあるかを認識します

そのストレスには大きく分けて4つのタイプがあるのですが、ここでしっかり自身の価値観や信念、悩み、ストレスと向き合います。

「心理的ストレス」についての解説はこちら


Step 4. 仕事の進め方、コミュニケーションの態度を調整する

相手があなたに期待すること、相手の「常識」を満たしつつ、あなたにとって心理的な負担がない行動やコミュニケーションの方法を探っていきます。

いわば「自分らしく郷に入っては郷に従う」ための具体的な言動を明らかにし、必要に応じてその実践練習をしていきます。


対象者

この異文化適応「実践」プログラムは以下のように

「海外の方と一緒に仕事をしている」
「海外の方との交流がある」方々に

大変有効です。

🔘 海外駐在員/海外駐在員候補の方
🔘 現地採用でお仕事されている方
🔘 海外での起業を検討されている方
🔘 海外への事業展開をご検討されている企業様
🔘 外国人労働者を受け入れておられる企業様
🔘 インターンやワーキングホリデーに参加中・参加を検討されている方

異文化適応「実践」プログラムを受講された方の声(海外)

この異文化適応「実践」プログラムは米国「Global Dexterity」モデルを活用したものです。まだ日本では普及しておりませんが海外では一般的な研修として実施されています。

Mansi Madan Tripathy
Chief Marketing Officer, Shell India

Global Dexterity provides a clear road map to conquer the quest for cultural diversity, which is critical in today’s flat world. The self-assessments on identifying cultural gaps and working on a personal mind-set to overcome them will prove handy to anyone working in a new cultural environment.

Adam Weinberg
President and CEO, World Learning

The future will be shaped by people who can effectively live and work across cultural differences. Global Dexterity provides a series of simple and effective tools for helping people understand where cultural differences come from and for helping us, as individuals, develop our own capacity to bridge those differences effectively.

Maura Mitchell (USA), Managing Director | Small Business Advisor | Lawyer | Entrepreneur | Board Member | Social Justice Advocate

If your work (or vacation) takes you across cultural boundaries, the framework taught in the Global Dexterity course provides an essential set of tools for adapting to a new culture while remaining authentic. I’ve also been privileged to travel to England, Germany, and Namibia this year, and I applied what I learned in order to be a global citizen. 

Yasmina Khelifi (France), Project Manager

I am not an intercultural coach but I work in international projects. Investing in Global Dexterity Course helped me to step back and learn new ways to overcome cultural challenges. It was also a way to reflect on my journey and how to improve.

他の「異文化関連研修」との違い

異文化関係の一般的なセミナーやトレーニングでは、仕事の仕方やコミュニケーションのあり方、人々の価値観や嗜好などを「国レベル」で解説し「日本との違い」に焦点を当てることがほとんどです。

それらの知識はもちろんそれはそれで有効です。

しかしそれであなたご自身が直面しておられる全ての問題が語れるか、実践に役立つかという観点から見ると「限界がある」と言わざるを得ません。

そのためこちらの異文化適応「実践」プログラムでは以下の3点に留意するべく、「異文化理解研修」に加えてより個人にフォーカスした個別のカウンセリングやコーチングを行うというスタイルを採用しています

① 国レベルでの解説には限界がある

例えば同じ中国でも北京や上海、重慶などのように、国というより地域によって商習慣やビジネス上のコミュニケーションの傾向が異なることがあります。

また同じ国でも職場単位で「どういった仕事の仕方が適切か」「どういったコミュニケーションが求められるか」は異なります。

例えば外資系企業に勤める日本人と伝統的産業に勤める日本人、建設現場で働く日本人の間では、同じ「日本」であっても求められる仕事の仕方やコミュニケーションのあり方は異なります。

さらに言えば、例えばアジアのある国で、あなたがその国の関係者に囲まれている場合でも、近年は欧米圏で勉強したり働く経験を持ち、欧米圏での仕事の仕方やコミュニケーションのあり方で接してこられる場面も増えています。

このように「国レベル」での傾向や「日本との違い」を学んでも、それは知識として有用ですが

「実際あなたの目の前にいる相手にその知識が完全に活用できるか」

「一般的な異文化理解の知識で対応できない場合はどうすれば良いか」

と言う課題が残ってしまうケースがほとんどなので「実践的とは言い切れない」のです。

② 他人の成功体験はあくまで「他人」のもの

他プログラムで異文化適応の具体的な方法が紹介されることもありますが、それらはあくまで「他人の経験」です。

そこではクライアント個々の置かれている立場、職場でのルール、状況やそれぞれの価値観、信念、性格などは考慮されていないのです。

例えば同じ海外駐在員でも

長らく日本の本社に勤務し、そのキャリアを経てその国に「現地法人社長」として赴任し、事業マネジメントに責任を持つ立場の方がいらっしゃいます。

その一方でまだ入社したてで、人材育成の一環として海外赴任を経験させるという若手職員の方もいらっしゃいます。

そうした違いがあるだけでも、例えば現地で与えられている権限や役割は現地法人社長と若手職員では隔たりがありますし、何より現地の関係者が「現地法人社長」に接するのと「若手職員」に接するのでは態度も期待も異なります。

③ 異文化適応のプロセスで各個人が経験する「4つの心理的ストレス」に対応する

ほとんどの異文化理解や異文化コミュニケーションのセミナーや研修では「郷に入っては郷に従うべき」という考えが前提になっています。

ところが上でも触れた通り「郷に入っては郷に従え」で「相手が振る舞うようにこちらも振る舞おう」としてもできないケース、躊躇してしまうケースがあります。それが4つの心理的ストレス」です。


1.
本来の自分を偽ってしまう

(例)
普段は内向的でおとなしい私だが、陽気な人が多いチームではムリして私も陽気に振る舞おうとしてしまう。


2.
こんなことをしたら嫌われてしまうのではないか?という恐れを抱く

(例)
目上の人に対しても自己主張が求められる職場でも日本での感覚が抜けない。「上司に反論するような意見を言ってしまってホントに許されるんだろうか?目の敵にされてしまわないだろうか?嫌われてしまわないだろうか?」と不安になってしまう。


3.
そんなことできっこない!と自分の能力の限界を思い知らされる

(例)
自己アピールはただでさえ苦手なのに、大勢の前で、しかも外国語で自分をアピールするなんてできっこない!と絶望してしまう。


4.
なんで私が相手に合わせなければならないの?という苛立ち

(例)
「ここは海外でも日本法人だよ。なんで私が現地のやり方に合わせないといけないの?」という苛立ち。


こうした心理的ストレスを無視すると・・・

外国人を目の前にして常に苦手意識ストレスを感じたり、コミュニケーションが億劫になったり不安を感じて怖気づくようになることもあります。

そうして海外でやっていくことや外国人と接することに関心や自信を失っていくのです。

いつしかこちらの「モノサシ」だけで現地の人たちの仕事の仕方やコミュニケーション作法を非難するようになります。

目の前の仕事が片付きさえすればいいとの態度で周囲と接するようになり、相手に敬意を払うことを忘れ、次第に誰からも相手にされなくなり孤立していきます

もちろん海外の人と効果的に仕事することはおろか仕事の成果、あなたに対する周囲からの評価も落ちていくのです

こうした心理的ストレスは個人によって異なります。だからこそ異文化適応「実践」プログラムでは個別のカウンセリングやコーチングもセットにしたサービスをご提供することにこだわっているのです。

Global Dexterity「異文化適応」モデルとは?

Global Dexterity「異文化適応」モデルの
特徴を一言で表すと、

「自分らしく」郷に入っては郷に従う

をモットーとした
異文化適応手法のことです。

こちらのプログラムは「異文化適応」をテーマに世界的ベストセラーとなった『Global Dexterity』の著者Andy Molinsky教授(米国 Brandies University)が数十年にわたる研究から提唱し、現在世界に展開する企業で広く採用、実践されている手法を採用しています。
 
これを身につけると、特定の国や地域について特別な知識がなくとも、世界のどこへ行っても使える、一生モノのスキルが手に入ります。

海外事業や海外の人材マネジメント、外国人との交流がある方にとって大変有効なスキルです。

>> 私は「Global Dexterity 異文化適応モデル」日本人初の公認トレーナーです <<

是非
「Global Dexterity 異文化適応モデル」を
体感してみてください。

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